「朝比奈センパイ、この首輪…なんですか？」【プロセカ】

「朝比奈センパイ、この首輪…なんですか？」
「鳳さんに似合うかなと思って。やっぱり似合ってるね。かわいい」
「えへへ、なんだかセンパイのペットみたい」
「鳳さんはなんて鳴くんだっけ？」
「わんだほーい♪」
「ふふっ」

「鳳さん、餌の時間だよ。あれ、昨日のたい焼き…まだ残ってるね。食欲ないの？ダメだよ、ちゃんと食べないと」
「わんだほい…」

「ここ、床が汚くなってる。トイレする場所、最初に教えたでしょ？守れないのは悪い子だよ」
「ごめんなさ…」
「え？なに？」
「…んだほい……」

「鳳さん、髪伸びてきたね。私が切ってあげる。どうしたの？そんなに怯えなくていいんだよ。ほら、かわいいお顔見せて」
「…ぃ……」

「えむ！よかった！無事だったんだな！」
「あ、司くん…」
「鳳家のご息女が帰ってきたってすごいニュースになってるぞ。
同じ学校の先輩に監禁されてたんだろ？辛かったよな…。
オレはもちろん、類や寧々もずっとお前のこと探してて…。
そうだ、お前これ食べたかったよな？お前の好きなたい焼き――」
「ひっ！！！！」

「えむくんが帰ってきたことを祝して、みんなでわん――」
「まてまてまて！類！その『わ』から始まる言葉はえむの前では禁句だ！」
「もー、司くん。大げさだよっ。あたしならもうへーきだから。ね？せーの、わんだほ……っ…ぁう……」
「えむ…？」
「はぁ…っ…はぁ…っ」
「落ち着け、ゆっくり息をするんだ！」
「はぁっ……ふぅ…」
「僕が悪かったよ…」